翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

長生虎之巻 3巻 - 翻刻

長生虎之巻 3巻 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【右丁】 庄蔵は日ごろの ねがいかない こきやう【故郷】へかへり たきよしを 申あけければ 大ぜいのかめに おくりをいゝつけ につほんのちへ つれ来りける 庄蔵は六十ちかき ものなれども かめなどは 子ぞうのやうに おもひ かめども かる〴〵と おかへあげ かへりけり あんずるに かめのなかから しやう〴〵 子ぞうが てこ〳〵と 【左丁】 いふ事は いへども いかなる 事かしれず しやう〴〵の 事なれは しやう〴〵に おとななしと 見ゆる 子共なれば けしからぬ さけくらい とんと わからす ま事に これらかめの なかから 庄蔵 子ぞう なり