翻刻
【右丁】
一種
しろなす
苗葉(へうやう)稍(やゝ)小にして花白
色実小くいまた熟(しゆく)せ
さるとき白色老すれ
は純黄色 堅(かた)ふして■(あく)【一+㤟・悪ヵ】
臭(しう)あり食(くろ)ふへからす時(し)
珍(ちん)王禎農書(わうていのうしよ)を引(ひい)て
渤海茄(ほつかいか)白色而(はくしよくにして)堅実(けんしつ)
といふもの恐(おそら)くはこれな
らんか
【左丁】
藤茄(とうか)《割書:集|解》 さんごじゆなすひ とうかき つるなすひ
風茄(ふうか)《割書:秘|文》 山茄(さんか)《割書:同|上》 六月 柿(し)《割書:群芳|譜》 蛮柿(はんし)《割書:同|上》
春月 実(み)を下(くた)して生(せう)す葉(は)は蜀羊泉(しよくやうせん)に似(に)て肥大(ひたい)にして互生(こせい)す
茎(くき)軟弱(なんしやく)にして立(たつ)こと能(あた)■【はヵわヵ】す地(ち)に延(のひ)て茎(くき)の節(ふし)より根を生す茎(くき)葉(は)
共(とも)に毛茸(け)あり臭気あり秋(あき)に至(いた)りて花あり茄の花に似(に)て
小にして五弁黄色後 茄子(かし)に似て円(まる)く形 柿(かき)に似(に)たり実(み)
あり初めは青(あを)く熟(しゆく)して紅色 玫瑰(はいくわい)《割書:はな|なす》の子に似(に)て大なり蝦(ゑ)
夷(そ)にては食用すと云 普陀山志(ふたさんし)に畨芾種(はんしのたね)《振り仮名:来_二日本_一|につほんよりきたる》味(あし▢[はヵわヵ]ひ)
甚(はなはた)甘美(かんひ)なりといへり
【二十四行十五字目「畨」は「番」ヵ】