翻刻
さきはちやう
ちやくにあい
ひなつるか所へ
かへりミたれし
かミをすいてもらい
長五郎かかミすきの
めりやすといふところ
なれども
さいわい
となりさしきの
さきむすめのうたに
とかしてやる長哥
「おもひかさなる
むねのやミ「合せりふひなつる
そなたハなきやるかくしけの
つゆしやわいなあ
「せめてあわれと
ゆふくれにちら〳〵
ゆきにぬれさぎの
しよん
ぼりと
かわいらしまよふこゝろの
ほそながれちよろ〳〵みずの
ひとすじにうらミの
ほかわしらさぎの
からすハさきをしたゝかなめに
あわせどろだらけになりてかへり
ゑてものゝぎやうすいをしける
この
ぎやう
ずいの
事ハ
むく
ろん
じ【無患子】ハ
三年
ミがい
ても
しろく
ならぬといふとふりからすも
いくらあらつてもしろくハ
ならずそこをからすも
あきらめてぎやうすいを
たちまちしまふゆあかりの
はやい事をからすの
きやう
ずいと
いふなり