翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [4] - 翻刻

俗語之種. [4] - ページ 4

ページ: 4

翻刻

道理なれ其道理こそ何ゆゑなれは習はぬ事の 出来ぬは道理と無理こじつけの道理なれは 小児たましの上絵書一枚二枚はかくして おいても三まい四枚の数重り終に顕れ面目を 灰にまふりし折こそあれある人来りて嘲笑ひ いよ〳〵此書の成就せは編笠かふり街に彳【彳たた-ずむ】 此度信州大地震世に珍らしき次第なり 紙代纔に十六銅とおためこかしの誉言葉 此時こそは玉の汗後悔恥辱は海より深く山ゟ 高き父母の恩【思?】沢紙価纔に十六穴と丈の 極りし豆蔵文句口惜き事かきりなし 今社【こそ】胸を痛くして責て何かなひとくせ あらはよもや斯まて嘲りを受けとるへきを不知は しらさるとせよとの教を最初から斯まて卑 下して置たる事をと既に空鋪秘しておきぬ 又ある人来りけり大災につけいろ〳〵と苦患の 噺数刻およひぬ此時風としておのれか存意を 語りあひこの事後世に及なはかゝる怪談を しるへからす噺伝もさたかならすや子孫の慰に 斯社したりと噺に乗して開けれはこの