翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [4] - 翻刻

俗語之種. [4] - ページ 5

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人利を解て言けるは嘲笑したるはいつれのひと にありけるや其由しらされとも後世に及て此事 を伝聞ともいかてか是程の大変とおもふへき 信濃一国の大災といへとも其災害の多少により 差別あり災難の薄きところは此中において たに心配格外薄し一時といへとも眼たくまに 我千万の人〳〵一命を失ひ助け給へ救ひ 給へといふ程もなく火かゝり共に死せんといふを われは迚も遁れかたし共に命を失ひ 誰ありてか香花を手向一遍の念仏回向 すへき早く迯去りもふすへしと長き別れは またゝくうち骸を街にさらせとも誰あり てか是をとむらふものもなく一枚紙の裏表かへ すか如くの苦痛のありさま悲歎の程は今更に 語るもなか〳〵怖鋪身うちもしふるゝ計なり 亦山中にては山崩れかゝる大河の流末を 湛其外大災怪談は中〳〵あけて数へかたし いかてか代〳〵を累し後斯ばかりとは おもふへき他人に譲る存意になく全く 子孫に伝ふる実録いつれへか恥へき何れへか