翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 27

ページ: 27

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一安部川晦日大洪水ニてみろくと申候処人家多く流失往来へ  水上り府中宿大洪水先年薩州様御普請有之候場  所切込町中不残安部川ケ【々?】中多く人家流失 一大井川壱升七合目之大洪水金谷宿水上り八軒家出口  堤三ヶ所切込川越候共家数四五十軒流失村々大破損  何れにや山崩半途に止り居候よし 一澳津【興津?】宿沖の方高波打上り家宅捨置一同山へ逃登り  之由海辺続き村方同様併無別条東海道筋土橋板  橋悉く落幷松木倒多し吉田大橋斗無別条  天竜川東之方堤押切見附宿西中泉池田村へ向ケ  平一面ニ海のことく人家多く流失大破損切所多く往来    万能村より南之方笹原と申所へ舟ニて森下村へ向ケ乗  廻し小川伝へ池田村へ凡一里半程船路通行   乗邨之【云?】前ノ△印より是迄大塚與六郎より見せ候書付也   此後江戸往来及見聞候ものゝ噺を聞に中々此書   付なとよりハ大造の天変に聞之候予か桑名へ引越   之節未八月十七日江戸を立候か高輪あたりより大風雨   にて道中大難義なから其日ハ戸塚まて着たりしか其夜   甚之大風雨ニて宿中潰家抔も有之駅亭のものも   深く案し《割書:かまくらや|安行ゟ》立退呉之様ニ申しけるかかゝる風雨立退   とていつ方へ立退くやと尋けれハ土蔵之内へ入呉候様よ   もや土蔵ハ潰申間敷抔いふ内極先庭より見上る処に