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国々損地夥敷事のよし然るに尾勢辺ハ餘国にかハり
作物も豊饒ニ聞へ候当春四御屋敷共御焼失ハ御領地の
津波大破損にハ引くらへてハまだしもよろしかるへきにや去今の
天災いつ方も逃れさることゝいふへし
植木うへやうの伝
木を切るに多きなる根ハ切ても害なし細根ハ少しにても切へ
からす根のまハり太とく広く堀へし小根をきらせじとなり
尤根髭を切る勿れ凡木を堀にも奴僕に任すへからす
自見て教へし然らされハ根を多く切ゆへ木いたむ植る時ハ
土をつく事実ならずして枯やすし根盤の土なきハたとへ
ハ其形蜘蛛の足のことし其下必虚也植る時に根の下に
棒にて土を能入へししからされハ根の下空虚にして土なしいまた
植さる前に堀たる処に水を多くそゝきて土を潤して実
にすへし根の先のさかる様に植へしあがるはあし也【?】只根の性に
従ふへし植終りて土を半くたしまハりを能つきかためて
後又土を置へし必す根盤の宿土をつく事勿れ踏ことなかれ
植て後水をそゝくへし初めより水植にするもよし植おはりて
まハりに竹木を深くたて縄にて結付へし風に動かしむへから
す長き木ハ二三所結付へし風にうこかされハ大木も付安し
風にうこけハ小木も枯安し又枝葉の多きをいむ枝葉
少なけれハ養ふ所多からすして根の生気達しやすく且又
風にうこかす根きれて梢高き木ハ梢を悉く切捨へし