翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 35

ページ: 35

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国々損地夥敷事のよし然るに尾勢辺ハ餘国にかハり 作物も豊饒ニ聞へ候当春四御屋敷共御焼失ハ御領地の 津波大破損にハ引くらへてハまだしもよろしかるへきにや去今の 天災いつ方も逃れさることゝいふへし    植木うへやうの伝 木を切るに多きなる根ハ切ても害なし細根ハ少しにても切へ からす根のまハり太とく広く堀へし小根をきらせじとなり 尤根髭を切る勿れ凡木を堀にも奴僕に任すへからす 自見て教へし然らされハ根を多く切ゆへ木いたむ植る時ハ 土をつく事実ならずして枯やすし根盤の土なきハたとへ ハ其形蜘蛛の足のことし其下必虚也植る時に根の下に 棒にて土を能入へししからされハ根の下空虚にして土なしいまた 植さる前に堀たる処に水を多くそゝきて土を潤して実 にすへし根の先のさかる様に植へしあがるはあし也【?】只根の性に 従ふへし植終りて土を半くたしまハりを能つきかためて 後又土を置へし必す根盤の宿土をつく事勿れ踏ことなかれ 植て後水をそゝくへし初めより水植にするもよし植おはりて まハりに竹木を深くたて縄にて結付へし風に動かしむへから す長き木ハ二三所結付へし風にうこかされハ大木も付安し 風にうこけハ小木も枯安し又枝葉の多きをいむ枝葉 少なけれハ養ふ所多からすして根の生気達しやすく且又 風にうこかす根きれて梢高き木ハ梢を悉く切捨へし