翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 36

ページ: 36

翻刻

 惜へからす大木を植るにハ其根盤を大にし其枝梢を尽  く去て植へしつき安し植て後二三日に一度水をそゝくへし  半月にしてやむ春植たる木ハ当年の夏覆をししば〳〵  水をそゝぐへし然らされハ枯安し花ある時に木を移し栽  る事なかれ枯やすし 一父曰凡果木を栽るにハ先九月中の後樹のまハりを堀て  縄を以てまハりをからけ堀たる跡にハ肥土を入水をそゝくへし  次の年正二月移し栽へし植る処広く深くほりよき頃にたゝ  しくうへ土を半入る時棒を以て土をかたくすへし上に和ら  か成土を加へ地面より二三寸高くすへし土を木の根に  甚高く置へからす雨ふらさる時ハ毎朝水をそゝき半  月にてやむ又曰凡菓樹を移すには穴を広く深く堀先  乾糞と土とを水にとゝのへてうゆ次日又土を根に覆へし  若根に宿土なきをハ深泥の中にうへて引あけて能ころに  栽れハ其根のひて付やすし必又ニ三日の後に水をそゝ  くへし木を動かすことなかれ 一凡諸木を栽るに下弦の後上弦の前よし《割書:下弦ハ廿二三日なり|上弦ハ七八日なり》  地気【右に追記】ハ月に隨盛也潮を見て知へし気盛なる時木の生気  全く枝葉にありかるかゆへに移せハ其性をやふるつく時は  其気を失ふ凡そ樹を植るに根盤の土多く付たるか花よし  土をおひすして根のあらハれたるハ堀て其根に風日のあたら  さるやうにしてはやく植へし付安し若風日あたり堀て久く