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惜へからす大木を植るにハ其根盤を大にし其枝梢を尽
く去て植へしつき安し植て後二三日に一度水をそゝくへし
半月にしてやむ春植たる木ハ当年の夏覆をししば〳〵
水をそゝぐへし然らされハ枯安し花ある時に木を移し栽
る事なかれ枯やすし
一父曰凡果木を栽るにハ先九月中の後樹のまハりを堀て
縄を以てまハりをからけ堀たる跡にハ肥土を入水をそゝくへし
次の年正二月移し栽へし植る処広く深くほりよき頃にたゝ
しくうへ土を半入る時棒を以て土をかたくすへし上に和ら
か成土を加へ地面より二三寸高くすへし土を木の根に
甚高く置へからす雨ふらさる時ハ毎朝水をそゝき半
月にてやむ又曰凡菓樹を移すには穴を広く深く堀先
乾糞と土とを水にとゝのへてうゆ次日又土を根に覆へし
若根に宿土なきをハ深泥の中にうへて引あけて能ころに
栽れハ其根のひて付やすし必又ニ三日の後に水をそゝ
くへし木を動かすことなかれ
一凡諸木を栽るに下弦の後上弦の前よし《割書:下弦ハ廿二三日なり|上弦ハ七八日なり》
地気【右に追記】ハ月に隨盛也潮を見て知へし気盛なる時木の生気
全く枝葉にありかるかゆへに移せハ其性をやふるつく時は
其気を失ふ凡そ樹を植るに根盤の土多く付たるか花よし
土をおひすして根のあらハれたるハ堀て其根に風日のあたら
さるやうにしてはやく植へし付安し若風日あたり堀て久く