翻刻
【右丁 上下左下の順】
沖(おき)を
ゆく
船(ふね)の
重(おも)
りに
一万(いちまん)
度(ど)
三味(さみ)せんも
鼓(つゞみ)も【注①】
みへる
野掛道(のがけみち)
客(きやく)ふん【注②】と言(いふ)
うち
柳(やなぎ)【注③】
臼(うす)に
なり【注④】
【注① 三味せんはぺんぺん草、鼓はたんぽぽ】
【注② 客分=内祝言だけはしたものの、年が若かったり、年回りが悪かったりという理由で、表向きは客としておく嫁。】
【注③ 女性の細い腰。柳腰。】
【注④ 「臼」は女性の腰回りの大きさのたとえ。女性の腰つきが男を知って大きくなること。】
【左丁】
元船(もとふね)の
不(ふ)
そく
は
女房(にようぼ)
ない
ばかり
前垂(まいだれ)を
肩衣(かたきぬ)にして
下女(げぢよ)は
髪(かみ)