翻刻
【左丁】
叙
凡(およ)そ書画(しょぐわ)にいふ所(ところ)。真行草(しんぎやうさう)の三体(さんてい)
と。こは世間(せけん)の通称也(つうしようなり)。東坡(とうば)先生(せんせい)書(しよ)を論(ろん)
じて。真(しん)は立(たつ)が如(ごと)く。行(ぎやう)は歩(あゆむ)が如(ごと)く。草(さう)は走(はし)るが
如(ごと)し。能立(よくたち) 能歩(よくあゆま)ずして。奚(なんぞ)よく走(はし)らんやと。画(ぐわ)も
またしかり。然(しか)れどもまづ草体(さうてい)の簡易(かんい)【左ルビ:◦タヤスシ】をもて。