翻刻
【右丁】
稲妻(いなづま)は
山(やま)を
見せ
たり
かくしたり
【右下】
僧正(そうじやう)の
榎木(えのき)どうでも
ほねがらみ 【注】
【左下】
床(とこ)の
間(ま)の
富士(ふじ)の裾野(すその)に
福寿草(ふくじゆさう)
【左丁】
入聟(いりむこ)はひとかわ
うちで
はらを
立(たち)
【左側上下の順】
下総(しもふさ)の
じや〳〵馬(むま)
かげが
七(なゝ)つあり
提灯(てうちん)が
きへて
座頭(ざとう)に
手(て)を
ひかれ
【注 『徒然草』第四十五段のお話に基づいた句と思われる。ちなみに「ほねがらみ」とは「すっかりそこから抜け出せないこと。」】