翻刻
花咲爺(はなさきぢゝ)誉魁(ほまれのさきがけ)
一勇斎
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積善(せきぜん)の家(いへ)には福(さいわい)来(きた)り積悪(せきあく)の門(かど)には禍(わざはひ)来る
さればむかし噺(はなし)のかち〱山 桃太郎(もゝたらう)の
宝物(たからもの)舌切(したきり)雀(すゞめ)の古(ふる)つゞら
みな一時(いちじ)の戯(たわむれ)なれども
おのづから勧懲(かんちやう)の道(みち)にして
子供(こども)衆(しゆ)を教(みちびく)一助(いちぢよ)なり此(この)草(さう)
紙(し)も夫(それ)に同じく枯(かれ)木(き)に再(ふたゝ)び
花咲爺(はなさきぢゝ)正直(せうじき)の頭(かうべ)に神(かみ)のやどり木(ぎ)なれば
とかく善道(よきみち)にいり給へたし
其みちをまたもしたひて
ふる事は犬の足あと梅の赤本 西馬