やさしい変体仮名の読み物

コレクション: むかしばなし

花咲爺誉魁 2巻 - 翻刻

花咲爺誉魁 2巻 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

【右丁】 つき きたり しが ふと いぬ ころ びて おき あがり 庄兵へがすそを▲ 【左丁上段】 むかし ある所に 正ぢき 庄兵衛といふりちぎ いつへんのおやぢあり あるとき白き小いぬを かひてあさゆふしよく もつをあたへかわゆがる ことわが子のごとく そこらへいでゝ もとりおそければ たづねにいでければ 此白いぬも庄兵へを したひおやのごとく あまへけるいつもの ごとく庄兵へ山へかせぎ ふ行に白いぬも△ 【左丁下段】 ▲ くはへて かの所へ つれ行ゆへ 庄兵へ心 つきて くはをもて その所をうがつに こがねあまたいで たり此やうすをとなり のよく八といふもの見てゐたり              ける