翻刻
【右丁】
つき
きたり
しが
ふと
いぬ
ころ
びて
おき
あがり
庄兵へがすそを▲
【左丁上段】
むかし
ある所に
正ぢき
庄兵衛といふりちぎ
いつへんのおやぢあり
あるとき白き小いぬを
かひてあさゆふしよく
もつをあたへかわゆがる
ことわが子のごとく
そこらへいでゝ
もとりおそければ
たづねにいでければ
此白いぬも庄兵へを
したひおやのごとく
あまへけるいつもの
ごとく庄兵へ山へかせぎ
ふ行に白いぬも△
【左丁下段】
▲
くはへて
かの所へ
つれ行ゆへ
庄兵へ心
つきて
くはをもて
その所をうがつに
こがねあまたいで
たり此やうすをとなり
のよく八といふもの見てゐたり
ける