翻刻
にして使の馬鞍已下を御覧せら
るゝよしは記録もあるにやそれ
よりこのかた松柏の搆の前蘋蔡
礼の中一日の庄観この祭に
すきたる事なし年々例をまも
ることなれはめつらしかるへきに
あらねとも月にいりぬれは禁中
も御神事潅仏をおこなはるゝ
としは九日より斎をいたさる前
一日に上卿陣に参りて内のくら
つかさの請奏をくたし諸司諸
衛にめしおほせられて警固の
ありさまわかき衛府の公卿殿上
人なとは興あるわさにおもひ
けすらひたるめり雲の上よりは
しめてあやしのしつかいたやまて
もけふのかさしのあふひ草を月
のかつらのくもりなき御代のため
しに引かけて文永十一年こそ我
君仙洞万歳のはしめなりしか
やこの一両年はたえたりつる御
桟敷の御幸の儀もまためてた