デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 四巻 - 翻刻

温古集 四巻 - ページ 81

ページ: 81

翻刻

人足ならぬ様子を察し旅宿に而分れを告 立去らんとするを呼留言ふ様先刻途中 にて賞讃給わりし関札の認は拙者に而候定而 貴殿には故ある人に而筆道も必見事なるべし 希は一枚認給われかしと所望しけれは裸体に 犢鼻褌と三尺帯せし中に巻こめし墨 筆取出し速に揮毫之体感するに堪たる 能書に付慇懃に礼謝し為酒手其頃之金 百疋とか与へし処又為答礼持合たる些少 之墨摺屑呉ける故江戸着し上墨筆 商に見せし処中々遣たる價にては買へ ぬと言いたりとそ  右雲介は豪家之果にて不仕合故斯く零落  せし人之由    御関札之訳別ケ条に出候                浅見海楼                榊原幸八                大谷 右三人 君公思食を以関源内へ思慕入門被 仰付 各上達後之三筆と称し中にも浅見は