能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 18

ページ: 18

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々に有て筆にも尽しかたし吼木山法住寺は則 法住寺村と云に有時に弘法大師法華読誦の声 にしたかひ此磯に船をつけ給ふに何国ともなく老 翁壱人来たりて曰住山に枯木の桜ありて夜々光 物して吼るといへり大師此翁に語て来見給ふに 法華読誦は此木の色也光物は大空ゟ投給ふ所の 五鈷也則一宇御建立有て吼木山法住寺と号し て大師住給ふ其時の蔵は白山妙理大権現にて 今東の山に大社有大師日本にて初て秘寺建立 の道場にて次第にはん繁栄し嵯峨の天皇 御勅願所となし給ひて代々の帝勅使論旨院 宣ありて七堂伽藍にて境内六拾四坊棟を并へ 寺領千貫山方三里御朱印有一宗北陸道第一の霊 地として其後頼朝公ゟ代々奇願所と也益々栄 へて諸堂美尽し善尽したる霊場なりしに中 頃兵乱に中絶して諸堂兵火に炎上有しに今の 講堂は則頼朝卿再興の所焼残りなりといへり本尊 の霊仏の大像の三尊は兵乱に不思議有て残り