能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 39

ページ: 39

翻刻

外より見ゆることなし又切通しとて山を切通り船 の通ふ所有惣して此城山面白く風景所々にあり 大に境内広し羽根ゟ宇出津迄弐十六町本馬三拾 四文なり      此灘に船待する事あり比しこと珍重の      はしめに止みもやらぬ春雨の降たへある      にあさまなる宿のこととふ物とては汲茶      さし出す下女の有か様黒き股のみゆるは      更なりおかしき所まてあらわにせは布      の脚布は陸奥の狭の里にはあらねとも      そちの前かあわねはこちのむねあわす外      面には芦間をあさる濡鷺のよふに船人      の筈に面出しけふも晴す明日もなか      ぬと呼ひよふ声もかなしくねてもさ      めても只寂寥なるを愁ふけし   春雨やなく程けふも淋しけれ 又枩波村ゟ不動寺村へ行に宮犬村とてあり弥勒 院とて真言宗あり常陸介起る所にてよろひ