翻刻
真脇ゟ羽根村へ廿六丁本馬三拾四文也氏神八幡宮は
よき社也昔は大■して繁昌せしと也御塩蔵あり
唐竹の御薮有源上か堺とて山奥に大成地有又拾町
斗山中にひのみ殿とて日宮社有昔は不動寺の山王
権現此宮へ御幸ありし御旅所也宮森広く梅桜
の名木あり又礒にぼく打の洞とて奥深き洞へ浪
打入所あり又馬の山にもぼく打の洞とて有奥し
れす外浦へ通したるよし脇に笠かけの榎木とて有
枯木也又礒辺に遊明寺とて古寺の跡有礒に風景の
小嶋あり稲荷社あり長与市郎の守神といへり此遊明
寺は宇出津の常椿寺なりといへり又羽根の地蔵堂とて
小庵あり本尊海中ゟあかり給ふ霊像にて石躰三
躰安置あり霊験あらた也又田の浦とて開所あり
是は宇出津の領にて橋本屋といふもの田地也又此
辺山手に宇出津村は元ありし也■木城の北なり
此■木城は長家黒崎与一郎城跡なり天正年中落城
せり今に井戸堀石垣等其侭有此城山の小平の腰に
船かくしとて不思義なる所ありて何艘舟有ても