chinjuhさんのお気に入り

コレクション: とりあえず気になる

東斎随筆 - 翻刻

東斎随筆 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

【OCRのまま】 東斎随筆 仏法類 大職冠の家は山城國宇治郡山科村陶村に有 大臣久身病あり時々百済の尼法明と云人有病 をいやすへき法を問たまふ時誰摩経を借養し 給はゝ病平癒すへしと云これによて大臣の家の内 に堂をたてゝ維摩経を講せしむ回疾品を講せし 兼時大臣の病則愈たり是より毎年此経を講 せし御法海公の世に至て陶原の家の堂をうつし て桑良の京にたつ是によて興福寺を山階寺 ともなつけ又藤原寺とも号せる也長岡大臣内麿 一大願を発て不空羅索観音像并四天王像を 造立す閑院贈大政大臣冬嗣公弘仁四年南国 堂をたて観音像を安置し給へり法花会は 長岡大臣の御仏事也十月六日の忌日を結願 にあてゝ七ヶ日おこなはるゝ也備前国鹿田庄を 其料所とせり 今乗百済尼法明講経の事は維摩会表 白に斉明天皇二年丙辰の年の事といへり 猶日本紀には此事所見なしならの京を造 始事元明天皇和銅元年戊申の年十 二月なり三年庚戌の年つゐに逆都の事