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コレクション: STAGE2

安政見聞誌抄 - 翻刻

安政見聞誌抄 - ページ 43

ページ: 43

翻刻

 松板数千枚被進之候由此御入用御手元御納戸金にて出候由  其外御門前四ヶ町之者共焼失其外住居揺潰れ必至の難  渋たるへきとて即日御取調有之御国米五斗二升入壱俵ツゝ軒  別に御恵ミなしくたされ又町役の者番人并鳶人足等へハ  金弐歩ツゝ添てくたさる前年より武家かた御倹約の折柄なるに  右のことく数多の財宝を施し多人数の艱難を救給ふ事  難有も益とて感激に施るのミこゝに柴井町の住居画草紙  渡世をなせる何某なるもの右御救を頂き深く悦しか類焼  後いまた住居もなく些に戸障子をもつて雨露を凌く斗りの  舎を拵へたるに慈愛の御贈ものなるゆへ廉略なりかたく外方へ  預けんと頼ミけるに荒乱之節にて預り人なきゆへ詮方なく  狭き囲ひ内へ入れ昼夜其上に座して是を守る友人これを  見て俗体の大黒尊也と笑興しける是ひとへに大守よりの  倖福による所と称すへき事なり 一施行人  白米五升 ろ組十町中江又独身者江七升 新右衛門町       家主其外町役人江金百疋ツゝ  河村伝左衛門                     元四日市町水菓子渡世                        平左衛門                        市兵衛