翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻46-48 - 翻刻

本草図譜. 巻46-48 - ページ 34

ページ: 34

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【右丁】  にては花(はな)を開(ひら)かず故(ゆへ)に花(はな)を見(み)たる人なし唐(から)山にても北方(ほつほう)にては花(はな)なしと見(み)へたり蘇頌(そせう)《振り仮名:無_二|くは》  《振り仮名:花実_一|しつなし》といへり今(いま)物印忙(うへいんまん)に載(のす)る処(ところ)の薑(きよう)の花(はな)を図(つ)す元(もと)薑(きよう)は葉(は)縦理(たてすし)なるへきを斜紋(くはもん)に作(つく)るは  全(まつた)く画工(くはこう)の誤(あやまり)なるへし乾生薑(かんせうきやう)は医学入門(いかくにうもん)に皮(かは)を留(とゝめ)て自(おのつか)ら乾(かはか)すものなり今(いま)薬(やくてん)に生薑(せうきやう)  と称(せう)する物(もの)あり即(すなは)ち是(これ)也 色(いろ)白(しろ)くして乾薑(かんきやう)に似(に)たれとも乾薑(かんきやう)とは其根(そのね)異(こと)なれり和製(わせい)は山城よ  り出(いた)す一種ながせうが一名なかさきせうが肥前(ひせん)肥後(ひこ)豊後(ふんこ)等(とう)にて作(つく)る形状(かたち)肥大(ひたい)にして仏(ふつ)  掌薯(しやうしよ)の如(こと)く辛味(からみ)少(すくな)し故(ゆへ)に食料(しよくれう)によし砂糖漬(さとうつけ)に用て良(れう)なり薬用(やくやう)には用(もち)ひす 乾薑(かんきやう) 乾(かん)せうか 定薑(ていきよう)《割書:本草和名引|養生集要》 𧄕(しよく)《割書:同|上》 䒪(へん)《割書:同|上》     白乾薑(はくかんきやう)《割書:防|方》 室哩誐吠囉(しつりかはいら)《割書:梵|語》  生薑(せうきやう)を但(たゝ)乾(かは)かしたるものは乾生薑(かんせうきよう)《割書:生薑|条》なり乾薑は母薑(ほきやう)を以(もつ)て皮(かは)を去(さ)り長流水(てうりうすい)に浸(ひた)し  蒸(むし)晒(さら)すこと再三(さいさん)して用(もち)ゆ味(あしはひ)甚(はなはた)辛く色(いろ)白(しろ)し故に白薑(はくきよう)の名あり薬店(やくてん)にあるは三河乾薑と云  を上とすこれに全形(せんけう)なるありへきたるものありこれをへき乾薑(かんきやう)と云 其外(そのほか)近江遠江駿河 等(とう)  より出(い)つ石灰水(いしはいみつ)にひたし日乾(につかん)するゆへ洗(あら)いて用ゆへし石灰を加(くわ)へるものは色黒く堅実(けんしつ)なり  薬用(やくやう)には石灰(いしはい)なきを用(もち)ゆへし然(しか)れとも但(たゝ)軽虚(けいきよ)なるに堪(たへ)す附録(ふろく)の天竺乾薑(てんちくかんきよう)は蔵器(さうき)の  説(せつ)に《振り仮名:生_二婆羅門国_一|はらもんこくにせうす》といへり 【左丁】 薑(きやう) 【二行二十四字目「北」は別の字(「此」ヵ)の上から書いている】 【三行下から六字目「斜」は国立公文書館デジタルアーカイブ(本草図譜巻之47・48 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185)コマ5では「鈄」】 【五行八字目「即」のルビ「は」は「ほ」に見える】 【六行十五字目「さ」は下の横線が直線で判読しづらい。後から書き足しているように見える。国立公文書館デジタルアーカイブ(二番目の注記と同)は「さ」。】 【九行下から一字目「䒪(へん)」は国立公文書館デジタルアーカイブ(右注と同)では「𦼮(かん)」】 【十七行四字目「婆」は別の字(「淡」ヵ)の上から書いている】