翻刻
【右丁】
胡荽(こすい) こにし《割書:和名|鈔》 こゑんどろ《割書:蛮名コリアン|テルの転語也》 《振り仮名:■𦵭|ふすい》【注】《割書:通|雅》
《振り仮名:芫𦵭|けんずい》《割書:同|上》
和産(わさん)なし蛮種(はんしゆ)を伝(つた)ふる物なり秋月 実(み)を下(くた)し生(せう)す初生の葉円くして鋸歯(かゝり)あり石胡荽(せきこすい)
の如(こと)くにして光沢(つや)あり長(てう)すれは分(わか)つて三 枝(し)九葉となる花叉(また)を多(おほ)く生(せう)して細(ほそ)く小茴香(せうういけう)の如(こと)
し春月 薹(たい)を起(をこ)す高(たか)さ一尺 許(はか)り葉 互生(こせい)し細(ほそ)く糸(いと)の如(こと)く形小茴香に似(に)たり四五月 茎(くき)の
頭(かしら)に傘状(さんしやう)をなし五弁の小砕(せうさい)淡紫花を開(ひら)く弁に一欠(いつけつ)あり後(のち)実(み)を結(むす)ふ大さ麻子(あさのみ)の
如(こと)く正円(まんまる)なり熟(しゆく)すれは分(わかつ)て両片(れうへん)となり苗根(へうこん)臭気(しうき)あり花実(はなみ)あれは苗根(へうこん)共(とも)に枯(か)る
【左丁 文字無】
【注 「■𦵭(ふすい)」の■は「艹+夕+乚」・「芜」ヵ。「芜荽」は情報有。国立公文書館デジタルアーカイブ(本草図譜巻之47・48 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185)コマ10では■が「艹+ク+乚(クの左上はレ)」、ルビは「にすい」。】
【八行二十一字目「一」のルビ「い」は別の字の上から書いている】