翻刻
【右丁】
一種
細葉の物
シカンチキス《割書:羅|甸》
ナールデケルフル《割書:荷|蘭》
仙台(せんたい)栗原郡(くりはらこほり)佐沼(さぬま)鼠岳(ねつみたけ)に
多(おほ)し土人(としん)にんしんといふ葉(は)密(みつ)に
して稍(やゝ)小く花実(はなみ)は大葉の物
に同し只(たゝ)根(ね)の味(あしは)ひ頗(すこふ)る大葉
の物(もの)より淡(あは)し和蘭(をらんた)にて菜(さい)
蔬(そ)となす生(なま)あるいは煮(に)て食
す苦(にか)く■(ゑく)【注】し生(なま)にて食すれは
胃(い)及(およ)ひ腹(はら)に良(よ)し煮(に)て食す
れは腎(しん)膀胱(ほうく▢[はヵわヵ]う)肝病(かんひよう)に良(れう)なり
【左丁 文字無】
【注 ■は「口+薟」・「蘞」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブでは「莟」(『本草図譜巻之47・48』 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185 コマ13)。同文書では二字前の「苦」は「若」に見える。】