翻刻
【右丁】
蕹菜(いようさい) つるな《割書:江|戸》 てうめいさう《割書:江州|彦根》 いそかき《割書:播州姫路|羽州米沢》
いそな はまあかさ《割書:遠州|前坂》 はまな はまがき
肥後 宇土郡(うとこほり)戸口村(とくちむら)伊豆(いつ)西浦(にしうら)相州武州 海辺(かいへん)砂地(すなち)に多(おほ)く又 人家(しんか)に
栽(う)ゆ春月(はる)実(み)を下(くた)して生(せう)す葉(は)景天(けいてん)《割書:へんけい|さう》に似(に)て互生(こせい)し茎(くき)は軟弱(なんしやく)にして
長(なか)く地(ち)に延引(ゑんいん)す夏月 葉(は)の間(あいた)に五弁の小黄花を開(ひら)き後(のち)実(み)を結(むす)
ふ蒺藜子(しつれいし)に似て剌(とけ)【刺ヵ】なしつるなを充(みつ)るは旧説(きうせつ)なれとも黄花なれは
蔵器(さうき)説に白花とあれは的当(てきとう)の物にあらす正字通には水蕹(すいいよう)陸(りく)
蕹(いよう)の二品ありといふつるなは陸蕹(りくいよう)に近(ちか)し
【左丁 文字無】
【六行十三字目~「景天」の割書「へん」は別の字(「は」ヵ)の上から書いている】
【九行目文末、十行下から五字目の「陸」のルビ「り」は「ろ」にも見える】