翻刻
【右丁】
一種
さんごじゆな
あかな
しやむろ
たいこん《割書:大和|本草》
いんけんな《割書:京》
うつたい
こん《割書:同|上》
ロウヘート
《割書:蛮語》
ペタリユブラ
ロトテヘート《割書:荷|蘭》
火焰菜(くわゑんさい)《割書:救荒|本草》
【右丁・下】
大和本草(やまとほんさう)に其種(そのたね)《振り仮名:自_二暹羅_一|しやむろより》
来(きたる)といへり形あかちしやに
似(に)て茎葉(くきは)皆(みな)紅色(あかいろ)に
して肥大(ひたい)也 秋(あき)実(み)
を下(くた)し生(せう)す冬(ふゆ)
凋(しほ)ます花実(はなみ)
たうぢさと
おなし
根(ね)は菘根(すうこん)に似(に)て淡紅(たんこう)と
紫との文(もん)あり和蘭本(をらんたほん)
草(さう)に性(せい)寒(かんにして)大便(たいへん)閉(とつる)に
良(よし)といへり大坂(おほさか)にては生
にて食(しよく)す味(あしはひ)良(れう)なりと云
【左丁】
東風菜(とうふうさい) ふじさわぎく くさきく《割書:下|総》
なにわさう《割書:京》 アウリキュヲミュス《割書:羅|甸》
ミュイセンヲール《割書:荷|蘭》
隰草部(しつさうふ)狗舌草(くせつさう)の山生(さんせい)の物(もの)なり下総 小金(こかね)の
原(はら)其余(そのよ)諸国(しよこく)原野(けんや)に生(せう)す葉(は)は杏葉(きやうやう)に似(に)て長(なか)
く狗舌草(くせつさう)《割書:さわを|くるま》に似(に)て五六寸 軟(やはらか)にして白色の毛茸(け)
あり春二三月の頃(ころ)茎(くき)を抽(ぬきんし)て一尺 許(はか)り梢(こすへ)に蕾(つほみ)を集(あつむ)
ること八九花 開(ひらい)て七八分 施覆(せんふく)《割書:をく|るま》【注】の如(こと)く黄色(わうしよく)也
【注 「施」は「旋」ヵ。『広辞苑(第七版)』(岩波書店)「おぐるま」の項には「旋覆花」の記述有。「施覆花」も検索すると情報有。】
【十二行四字目~「ユブ」は別の字の上から書いている】
【二十七行六字目「便」とルビ「へ」は別の字の上から書いている】
【三十二行六字目「さ」の右上に点が一つ付いている】
【三十八行十一字目「軟」のルビ「ら」は別の字の上から書いている】