翻刻
【右丁】
薺(せい) なづな
ぺん〳〵くさ《割書:江|戸》
むしつりくさ《割書:仙|台》
すもとりくさ《割書:越|後》
かにとりくさ《割書:豊|後》 レイケイス《割書:蝦|夷》
ピュルサテスケンスコロイト《割書:荷|蘭》
薺菜児(せいさいし)《割書:救荒|野譜》
原野 道傍(みちはた)に多(おほ)し秋冬(あきふゆ)実(み)より生(せう)す葉は水芥菜(すいかいさい)に似(に)て
【左丁】
岐(また)多(おほ)く又 蒲公英(ほこうゑい)《割書:たん|ほ》に似(に)て狭(せは)く小く春月(はる)茎(くき)高(たか)さ一尺
余(よ)梢(こすへ)穂(ほ)になり四弁白花 簇生(そくせい)し後三角くして扁(ひらた)き
莢(さや)を結(むす)ふ形 銀杏(きんきよう)《割書:いて|ふ》の葉(は)に似(に)て甚(はなはた)小なり中に細子(さいし)
あり
一種 ひめなつな こなつな
かわらなつな
道(みち)の傍(かたはら)に生し葉(は)極(きわめ)て細(ほそ)く
地に搨(たう)す茎葉 共(とも)に紫色を
帯(を)ふ茎高さ数寸(すゝん)にすきす
花実 前条(せんしやう)に同し則 時珍(しちん)
云 沙薺(しやせい)なり
【八行五字目「テ」の下の横線は右側に書き足し有。国立公文書館デジタルアーカイブでは横線が短く「ラ」に見える(『本草図譜巻之47・48』コマ42 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185)。】
【十五行下から五字目~「くして」は「にして」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブ(右注と同)では「にして」。】
【十六行七字目「杏」の「口」は別の字の上から書いている】
【二十四行目下から二字目「き」は右上に点が一つ有、上下に擦ったように見える。国立公文書館デジタルアーカイブ(右注と同)も「き」。】