翻刻
【右丁】
一種
すゞな あみのめ
すゝめのあみ こめな
雀舌草(しやくせつさう)《割書:救荒本|草野譜》
園中(ゑんちう)多(おほ)くあり秋冬(あきふゆ)実(み)より
生(せう)す葉(は)は小にして米粒(こめつふ)の如(こと)
く又 蘩縷(はんる)に似(に)て小く細(ほそ)き
茎(くき)両対(れうたい)し春月十弁の小
き白花(はくくは)を開(ひら)く
【左丁】
一種
よつははこべ
武州 大箕谷辺(おほみやへん)にあり早春(さうしゆん)宿(ふる)
根(ね)より生(せう)す葉(は)は鶏腸草(けいてうさう)に似(に)て
春月五弁の白花を開くさくら
に似(に)て小なり夏月 節(ふし)の間(あいた)に実(み)
を結(むす)ふ梢(こすへ)に四葉 集(あつま)りつくゆへ
よつははこへといふ