翻刻
【右丁】
繁縷(はんる)
はくべら《割書:和名|鈔》
はこべら
はこべ
ひつる《割書:備|中》
あさしらけ《割書:加|州》
ひんつる《割書:越|後》
アルシネミュール《割書:羅|甸》
鵝児腸(かしてう)《割書:救荒|本草》 鶏肝(けいかん)《割書:証類|本草》
山野 道傍(みちはた)又 人家(しんか)庭際(ていさい)多(おほ)く生(せう)す秋冬(あきふゆ)の間(あいた)葉(は)小(ちいさ)く地(ち)に附(つ)き春月(はる)漸(やうや)く茎(くき)
を抽(ぬきん)し葉 闊(ひろ)さ四五 分(ふ)或は一寸 許(はか)り対生(たいせい)し茎(くき)の頭(かしら)に岐(また)を分(わか)ち花(はな)あり
十弁にして白色なり二弁並ひ五弁の如(こと)くに見(み)ゆ後(のち)蒴児(さくし)を結(むす)ふ殻(こく)の
中(なか)に黄褐色の細子(さいし)あり
【左丁】
一種
うしはこべ
やまはこべ
深山(みやま)陰地(いんち)に生(せう)す
葉大にして円(まる)く花
も大にして三四分
白色 十弁(しうへん)なり
【二十四行六字目「円」のルビ「る」の○の部分は払い(「ろ」ヵ)の上から書いている】