翻刻
【右丁】
一種
こめみのむま
こやし
葉(は)小にして深緑色 微(すこ)し
毛あり穂(ほ)をなして黄花を
開(ひら)き小黒子(せうこくし)を結(むす)ふもの
あり実(み)の形 草零陵菜(さうれいれうさい)
《割書:はき|くさ》に似(に)たり和産(わさん)には紫(し)
花(くは)のものを見(み)す
【左丁】
莧(けん) ひゆ《割書:和名|鈔》 ひよう《割書:江|戸》 ひい《割書:備|前》 はひやう《割書:加|州》
白莧(はくけん) 家莧(かけん)《割書:時|珍》 慈黒(しこく)《割書:本草和名|引大清経》
ブリチュムポレイスベルモンヂクチュム《割書:荷|蘭》
ヘンテカラス《割書:蛮|名》
人家(しんか)栽(う)へて食用(しよくやう)に備(そな)へ七月 盆祭(ほんさい)に用(もちゆ)るものなり葉(は)鶏冠(けいとう)に似(に)て尖(とか)
らす円茎(ゑんけい)互生(こせい)し高(たか)さ三四尺枝を生(せう)し秋(あき)穂(ほ)をなす形 藜(れい)《割書:あか|さ》に似(に)
たり実(み)黒(くろ)く光沢(つや)ありて青葙(せいさう)の子(み)に似(に)たり
【二十行下から三字目「藜」の割書「さ」は「ざ」ヵ。点が一つ「あ」の横線の始点に有るように見える。国立公文書館デジタルアーカイブも「さ」(『本草図譜巻之47・48』コマ51 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676185)。】