能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 49

ページ: 49

翻刻

西海鯖とて刺鯖塩辛類の名物なり深見大沢 五十 皆身鵜入光浦下山抔とて御進物塩辛等は 此浦伝ひの灘よりあかる也礒伝ひは鹿礒村深見 村へ三十町あり半途に礒の観音とてあり此深見 村に御瀧とて名瀧あり村より東の谷内へ八町 登る也数百丈の山上より五段に落て次第に幅ひ ろくなり二丈計簾を垂れたることくになり落 るなり林下の岩窟なる所に権現社あり本不 動明王也脇に此礒へ浪に寄給ふ大仏の像あり しやれきにて印像しれす瀧二ヶ所あり右を雄瀧 といふ左を雌瀧とす此瀧の不思義は雨中にも 旱魃にも水の増減なし往古より同し流れなり といへり寔に山姿瀧津瀬の有様長山四方に続き 松栢生茂り■猿さけふ色清淵河岸静し心を すまし言語にも絶えたる所なりとかく辺鄙 なるにやかゝる秀佳の瀧なるに昔の人も詠め残 せしこと口惜きことなり宝永の頃浅香何某 此所にけし