能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

    染出す色もふかみの山陰の      《見せ消ち:本|来》る人もなき瀧のしら糸 しかし今は漸に聞知りてや権現社内連《見せ消ち:誂|俳》詩 哥の学楽書抔色に風景ありといへ共いとまなく記 さす病有ものは此瀧にうたれに《見せ消ち:本|来》るとて切たる 本ゆひ夥し霊験あらたなるよし    山ふかみわけいる瀧の清けれは     我か心まてすみまさりけり 又道下村ゟ此瀧見物あるには向の山を越へ六郎木 村といふを経て行かことし六郎木村は道下ゟ 三拾町余有山中にあり大唐竹の御薮あり小杦 村といふを経て礒辺へ出れは五十洲村也六郎木 村より三十二弐町有道難所なり此所失徳の蛇地と て昔女の身を投死せし霊蛇になり住みしとて 有又泪の池ともいへる由池の名あわれに夏草 をわけ入しに池は水草に埋れて    今更に泪の池のわかぬ水草 拾五町礒伝ひ行は皆月村余程よきむらにて