東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

料理通 - 翻刻

料理通 - ページ 126

ページ: 126

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【右丁】   せいろうにて蒸揚(むしあげ)るなり      竹(たけ)のこ慈姑(くわゐ) 一 極上(ごくじよう)なる大くわゐを塩水(しほみづ)につけ置(おき)薄(うす)く菓(くだ)ものヽ皮(かは)をむく   やうにむき芯(しん)の処(ところ)までむきで笋(たけのこ)の穂先(ほさき)のごとく巻(まき)のばし竹(たけ)の   ひごにて巻止(まきとめ)を留(とめ)塩出(しほだ)しをして蒸籠(せいろう)にてむしそのまゝ味(あぢ)を   つけ二つに割庖丁(わりほうてう)すべし      花星枝(くわせいし) 一 梅(うめ)の枝(えだ)ぶりとき処(ところ)を二三寸に切(きり)莟(つぼみ)のある所(ところ)へ葛(くず)をとき   紅(べに)にて色(いろ)をつけ三 ̄ン ぼんの砂糖(さとう)をすこし加(くは)へ紅白(こうはく)をまぜて 【左丁】   枝(えだ)をまはしながら莟(つぼみ)へとめじよたんにて仕上(しあげ)る也      梨子羹(なしかん) 一 極最上(ごくさいじよう)の梨(なし)のよき所をわさびおろしにておろし擂鉢(すりばち)   にて能(よく)すり毛(け)すいのふにて裏(うら)ごしにしかんてんをよく和(やはらか)に煮(に)   梨子(なし)とかんてんと合(あは)せ三 ̄ン ぼんの砂糖(さとう)と焼塩(やきしお)にて味(あぢ)をつけ   よきほどの塗(ぬり)ものゝ筥(はこ)にながし冷(さめ)たる処(ところ)にていかにも庖丁(はうてう)すべし      柚子羊羹(ゆずようかん)   青柚子(あをゆず)の皮(かは)ばかりをむきおとし湯(ゆ)にて能(よく)やはらかに煮水(にみづ)を   かえ三日ほど水にて洒(さら)しにがみを去(さ)り擂鉢(すりばち)にてよく摺(す)り