翻刻!地震・災害史料

コレクション: 科博IIIFデータセット

聖代要石治 万歳楽のつらね - 翻刻

聖代要石治 万歳楽のつらね - ページ 1

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此世(このよ)から奈落(ならく)へ沈(しづ)むあびきや うかん野宿(のじゆく)する身(み)の苦(く)は病(やまひ) 五七が雨(あめ)と降(ふり)かゝる涙硯(なみだすゞり)の水(みづ) ぐきに地震(ぢしん)の歌(うた)をしか〴〵と 柿(かき)の素袍(すほう)や大太刀(おほだち)と借(かり)の 衣裳(いしやう)の成田屋(なりたや)もどき罷出(まかりいで)たる 某(それがし)は鹿島(かしま)要之助(かなめのすけ)石座(いしずへ)といふ 神童(かんわらは)南瞻部台(なんぜんふたい) 一ぱいに尾鰭(をひれ)はばする のらくら者(もの)鯰坊主(なまづほうづ)は吉例(きちれい)の顔見世(かほみせ) 近き十月二日 㝡(もふ)是(これ)からは盤石(ばんじやく)と踏(ふみ) 堅(かた)めたるあしはら皇国(みくに)ゆるがぬ御代(みよ)の万(まん) 歳楽(ざいらく)此後(このゝち)さまたげひろない筋骨抜(すしほねぬき)の 蒲焼(かばやき)にして凡夫(ぼんぶ)口へほふり込(こむ)と《割書:ホヽ》納(おさまつ)てもふす