← 前のページ
ページ 1 / 1
次のページ →
翻刻
とてつるけんかへ歌
さてもそうどうしんしうハ
まいるひと〴〵しよこく
から
よるどさ〴〵なまづニ
おそれゆす
ひやうばん
なか〳〵
たいそうだ
ば様ハ
によらいに
すくハれた
ぢゝいハほう〳〵
とてつるてん
のがれてかへりましよ
【左上赤字】
頃ハ弘化四年三月二十四日夜四ツ時信州大地しんにて東西二十里南北十里余の間
ゆりくづれその上出火いたし所々やけるいなり山ゆるぎ出し丹波川くづせこミ九十
余ヶ村のあいだ死するもの数しらず翌廿五日の夜四ツ過大地のさけることやミ二十八日の昼過に
いたりてやう〳〵ゆるゝことやむふしぎなるハ善光寺の本堂山門ばかり暦然たる事きたいなり