翻刻
【右】
の細管其力を失ひ血液■■内部に灌漑するが故に四肢
身體厥冷して表皮弾力を失ひ腕脚皺襞を生じ指にて撮
て之 ̄レを放てども尚其故に復すること無に至る其甚しき者
は手足の静脉梢に血欝滞し蒼色を現する者あり所謂シ
アノチセコレラ是なり《割書:其流行する時に當ては人皆此患|に犯されざる者なし唯發因を得》
《割書:て輙 ̄チ真証を發するなし其感|じて病さる者是を假証と云》
[療法]従来緒家の論説する所紛々一定することなしと雖も
多くは衝動鎮痙麻酔等の方を施す外に出です余埼陽に
在て朋百(ポンペ)に従學する時之 ̄レに處するに左の方を以てす
方
【左】
第一號 クュイニエ ラウダニュム ホフマン液
第二號散 龍脳 麝香
同水藥 磠沙精
第三號 吐根 モルヒネ 龍脳
當時長崎鎮臺岡部駿河守民人の夭折を憐み余に託して
其治を施さしめ徧く部下に令して治を請しむ是に於て
子弟相謀り西奔東走七八月中治を施すこと大凡一千八百
餘人流行既歇に及で屬吏をして其籍を閲せしめ之 ̄レを方
函こと校ふるに第一號を用ゐて治する者其數の半に出で
ず第三號これに次き第二號は効ある者あるも脳肺等の