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コレクション: コレクション3

官版疫毒預防説 全 - 翻刻

官版疫毒預防説 全 - ページ 20

ページ: 20

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【右】 證を遺し終に不治に陥る者多し《割書:龍脳麝は脳を害し磠|砂精は肺を傷ふ》初に クュイニネを投し次てラウダを與ふる者就中効あり若 ̄シ初 にラウダ モルセイ等を將て少く効を得る者次でクュイニ ネを用ふれども更に効あるを見ず吐下止て命脉絶す朋 百曰余がラウダを用ゐるは吐瀉して多く其養液を失ふ を惧れ己むことを得ずこれを行ふ敢て主藥となすに非ず と云へり次年十一月和蘭にても此病亦大に流行せるを 以て彼諸大家皆朋百の法に依てクュイニネを用ゐ大ひに 其功を得たり然れとも阿芙蓉は棄て用ふることなく却て 書を以て朋百を誥れり余是を以て其麻酔藥の用ふべか 【左】 らさるを断決せり〇外治は浴法、按摩、芥子泥、テレビン油、 カヤフーテ油の如き皆各 ̄く多少の効あり就裡全身熱浴の 如きは體中徧所至らざる所なく熱を以て表神を鼓舞し 温蒸を以て克く行血を促し其他垢膩を去り氣孔を開く 等其功諸藥の決して及さる所にして其効驗能く内服の クュイニネに優れり故に今歳《割書:文久二|年 壬戌》の流行には余惟クュイ ニネと全身浴を以てこれを治せり其法  先 ̄ツ浴場を造り患証の程限を襗ばず徧身を浴場中に没  し粗布を以腕手背胸を摩すること十二秒時更に硫酸クュ イニネ《割書:四十勺|》水《割書:一合|》希硫酸を以て容化し浴中に在て