翻刻
【右丁】
[かゐこやしなひ草 第二]
蚕(かひこ)わづらひなむ事
ありて桑(くは)をしか〳〵食(くは)
ぬこと四 度(ど)あり是を眠(ねふり)
ともよどむ共休をも
第二度めのやすみを高(たか)
休共二ど居(ゐ)共なけの
やすみともいふ第
三度めのやすみを
ふなの休ともいふ
すべてやすみの時
は桑をあたふる
こと其加減あり
と
いへり
こゝに
図(づ)するは
くわをつむ
体なり
【挿絵内】北尾重政画
【左丁】
[かゐこやしなひ草 第三]
蚕(かひこ)三 度(と)の
やすみの
のち
桑をくるゝに
したかひ
次第に
大きに
なり
ます〳〵
多くなる
故(ゆへ)に外(ほか)の
竹箔(たけすだれ)
やうの
ものにうつし
桑(くは)の葉(は)
を
割(きさ)み
製(せい)
する
に
いとま
なし
【挿絵内】勝川春章画