翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

奥州咄 3巻 - 翻刻

奥州咄 3巻 - ページ 8

ページ: 8

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けんじやう なをかたは 二人のとがにんを □と□うつたへ けるに御せんぎ あるべき むねにて御ぜんへ ひき出しける はゝはこの事を きゝそう〳〵うつたえ なに とぞ二人のうち 一人は御せいばい なしくだされ一人は おゆるしを たまけ下さるべし【?】 とねがふ よしいへ公も此うつたへ をきこしめし かもの次郎へおゝせ てせんきし給ふ しかるに はゝかねがい ゆへいづれ をたすけ いつれを つみにつゝおこ【?】 なわんやとおゝせ けるにはゝは いもとのおむねを おゆるしくださ るべしとへがふ かもの次郎あくみ給ひ てぼんにさらをのせ【盆に皿をのせ】 しほをつみわか【塩をつみ若】 まつをさしこれは【松をさし、これは】 なになるや きやうだいにたつね 給ふ あねがうたの こゝろし□□き をう□□きゝ【?】 あつてあねは たすけかへし いもとの おむねは まづ らうしや【牢舎】申 つけよとの 上ゐなりしかは母は なく〳〵おむねをつれかへる【つれかへける?】 【賀茂次郎の台詞】 おむねはわ れたすからんとあねを おしのけすゝみいてそれに もち給ふはぼんの上へさらあり さの上にしほありしほの上 にまつありと 申上ゝ 【婆の台詞】 御ぜんもはゞ からずおむねが【?】 こしやくとふ ぞいもとを おたすけ下 さりま せ 【役人の台詞、かすれてほとんど読めず】 なりは きた ないが あ □□ □ ゆ□ おつた □□いつこが □□のむめ の花をおつ【?】 □□□□やう かしたな【?】 あね の おさだ は心 しほ らしき □□れ □□□□ を□て ぼんざら □□□ □□き に□て ゆ□□を ねとして そたつ 松かへを ゑいしける【詠じける】 【昔話のパターンで、姉は賢く歌の心得があるが、妹にはそれがなく、出された盆を見て「盆の上に皿、皿の上に塩……」と見たままを答えてしまう。しかし姉のほうは盆を題材に見事な歌を詠じて許される、というのがある。この見開きはそれを説明したものだと考えられる。】