翻刻
くろづかのはゝはこれといふいと
なみもなくたゞわるたくみやま
ごとにてくらしけるがきんねんくり
のねたんよきとかんがへきやうだい
のむすめにぬのゝふくろをもたせ
山へやりてたまさかあるおち
ぐりをひろわせけるそのうへ
あねにはそここゝ【?】やふれたるふくろ
をあ□い【あてがい?】けるゆへひろひしくりも
大かたやぶれよりおちこぼれいもとの
ひろいし
より
かすすくなきを
いきどをりいろゝせつ
かんする
【継子にわざと穴の空いた袋を持たせて落ち穂拾いなどさせる話は、「ぬかぼこ・こめぼこ」という昔話のパターン。】
【婆の台詞】
これて なのんつゝめろう
あ□むね はまい日〳〵とれ
□□□□ ひろつてくる
におのれ はやう〳〵
六つ七つ これがせつ【?】
ならは あすから
□ふし みてひ
ろへその つらは
なんだ
【妹むねの台詞】
ほんになあ
あねさまのは
でへぶすて
なへのふ
【姉さだの台詞】
あす
つうたん【?】
こひらい
ませうから
かゝさん
かんにん
して
下
さん
せ
その
のち
きやう
だい
のもの
はたし
なき
くりも
ひろい
つくし
たん〳〵
山ふかく
入て
ひろ
いしに
なを
かたがとめ山の
くりをとりしを
やく人にみとかめ
られなんきする
おのれはにくいやつこのきびしい
とめ山へはいり
くりをひろうといふ事が
あるものかさあおきて
のとをりなわをうけて
御せんへひくさあうてまはせ
とはいふものゝとれも〳〵うつくしいものた
【妹むねの台詞】
サア
いもと
かくご
しや
とふもぜひが
ない
【姉さだの台詞】
おやく人さま
とうそ
御めん
なされ
ませ