翻刻
【右丁】
嘉 黒田庸行筆《割書:并|》纂校
永
《題: 宝玉塵功記》
増
補 摂都書林 積玉圃梓
【刻印】東京学芸大学図書
【左丁】
夫(それ)算術(さんじゆつ)の有益(うえき)たるや広大(くはうだい)無量(むりやう)毎家(まいか)
一日も離(はな)るべからざる世(よ)の至宝(しいほう)なり玆(こゝ)におゐて
術師(じゆつし)の生牛(しようし)に汗(あせ)し棟木(むなぎ)に充満(みつ)されど無尽(むじん)
にして這回(このたび)また幼童(ようどう)の為(ため)に書肆(ほんや)其(その)有用(うよう)を摘(つみ)
梓(あづさ)に鏤(ちりばめ)て是(これ)を世(よ)に寿(いのちながふ)し号(なつけ)て宝玉塵功(ほうぎよくぢんこう)
記(き)といふ此書(このしよ)に馮(よつ)て玉(たま)の光(ひかり)を加らば于遠(とふき)を
回(まは)らで捷径(ちかみち)をゆくの能(よき)便(たよ)りならん可し
辛亥孟夏
碓井寛謹識【刻印 麿】