翻刻
【右丁】
忍冬(にんとう) すいかつら《割書:本草|和名》 すい〳〵かづら《割書:播|州》
ほさつかつら ペリクラメス《割書:荷|蘭》
旧蔓(ふるつる)年(とし)を経(へ)て枯(かれ)す木上(きのうへ)に蔓延(まんゑん)す春月(はる)葉(は)を生(せう)す小連翹(せうれんけう)《割書:をとき|りさう》に似(に)て深(こき)
緑色(みとりいろ)対生(たいせい)す根上(ねのうへ)の嫩葉(わかは)は菊(きく)の葉に似(に)たり初夏(なつのはしめ)葉(は)の間(あいた)に花あり二弁(にへん)初(はしめ)
白色(はくしよく)後(のち)黄色(きいろ)に変(へん)す故(ゆへ)に金銀花(きん〳〵くは)の名(な)あり味(あしは)ひ甘し一種 紅花(こうくは)の物(もの)あり
初(はしめ)紅色(あかいろ)後(のち)黄色(きいろ)となる
【左丁】
一種
肥後の産(さん)は蔓(つる)をなさす葉大にして厚(あつ)く茎(くき)に毛茸(け)あり花(はな)も亦(また)大
なりこれを又 花戸(うへきや)にて唐忍冬(とうにんとう)朝鮮忍冬(てうせんにんとう)とも云以上二種 実(み)一蒂(いつてい)
二子 連生(れんせい)す南燭子(なんてんのみ)の大さ熟(しゆく)して黒色(くろいろ)なり