翻刻
【右丁】
一種
特生(とくせい)の物(もの)
【左丁】
含水藤(かんすいとう) ぎやうじやのみつ
木曽(きそ)山中にあり藤蔓(つる)千歳虆(せんさいるい)《割書:さんかく|つる》又 葡萄(ふとう)に似(に)たり脚葉(したのは)は蘡薁(ゑいいく)に似(に)
て小く花叉(きれこみ)あり梢(こすへ)の葉(は)は三尖(さんせん)ありてさんかくづるの如(こと)く茎葉(くきは)紅色(あかいろ)を帯(を)ふ山
中にて行者(きやうしや)渇(かつ)する時(とき)水(みつ)なけれは此蔓(このつる)を切(きり)水(みつ)出(いつ)るを呑(のむ)味(あしはひ)淡甘(うすあまし)といふ
集解(しうかい)の説(せつ)に合(あ)ふ
【版心の中央部】
含水藤