翻刻
【右丁】
含水藤(かんすいとう)
ぎやうじやのみづ
【左丁】
南藤(なんとう) きんま《割書:蒟醤(くしやう)と|同名》
天保四己【巳】年 琉球(りうきう)の産(さん)なる
物産州【注】より江戸へ来(きた)る蔓(まん)
生(せい)きんまに似(にて)紅色(あかいろ)葉は山萆(さんひ)
薢(かい)《割書:をにと|ころ》に似て小く落葵(らくき)《割書:つ|る》
《割書:むら|さき》に似て薄(うす)くして茎(くき)紅色(あかいろ)也
未(いまた)花実(はなみ)を視(み)す是(これ)真のき
んま又ふうとうかつらなるべし
風藤(ふうとう)に釈名(しやくめう)に見(み)ゆ和漢(わかん)
通名(つうめい)なり斉民要術(せいみんやうしゆつ)交(かう)
州記(しうき)を引(ひい)て扶留(ふりう)《振り仮名:有_二 二種_一|にしゆあり》
一名 穫扶留(かくふりう)其根(そのね)香美(かうひ)一
名 南扶留(なんふりう)葉(は)青(あをく)味(あしはひ)辛(からし)一名
扶留藤(ふりうとう)味(あしはひ)亦(また)辛(からし)といふ
【版心の中央部】
南藤
【注 「産州」は「薩州」の誤ヵ】