翻刻
【右丁 文字無】
【左丁】
紫藤(しとう)
一名 招豆藤(せうづとう)《割書:開宝(かいほう)|本草》
まつみぐさ《割書:蔵玉|集》 むらさきくさ《割書:藻塩|草》
ふじ いとふじ おほふじかつら《割書:共に|長門》
野(の)ふじは山野(さんや)自生(じせい)多く藤蔓(つる)樹(き)
の如(こと)く葉は《振り仮名:■患子|むくわんし》《割書:むく|ろし》【注①】に似(に)て茎(くき)長(なか)
く円茎(ゑんけい)互生(こせい)し四月 枝梢(ゑだこすへ)に穂(ほ)をな
す下垂(けすい)すること三四尺花は《振り仮名:■豆|へんつ》【注②】
《割書:ふじ|まめ》に似(に)て紫色(むらさきいろ)後(のち)角(かく)を結(むす)ふ黎(れい)
豆(づ)《割書:をしやら|くまめ》に似(に)て長(なか)し
【版心の中央部】
紫藤
【注① ■は「橅」「撫」ヵ。むくろじは「無患子」】
【注② ■は「艹+編」。「藊」ヵ】