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コレクション: 松平文庫

温古集 五巻 - 翻刻

温古集 五巻 - ページ 107

ページ: 107

翻刻

    御発車 一明治十八年十一月三日     招魂所花火  今後例祭は不記     右花火之古事別部に出ス  明治十八年十一月廿七日旧下馬門内え中学  校新築落成に付開校式有之   右地所は元御城代役屋敷成しを中古   北川氏拝地に被下当御趣意前迄居住せし所なり   又東南の角に二重櫓あり是は御城代役之   記録類を悉皆納置 【上段】 〇中学校開校式 昨日は当中学校の新築/落成(らくせい)し其開校式 を執行せられしが連日降り続きし/霖雨(りんう)もこの日は■【朝ヵ】より 名残無く晴れ渡り/瑞気(ずいき)の靄然たりしは天また祝意を助け しに似たりさて午後零時三十分より来賓おひ〳〵参集/頓(やが) て午後三時第一柝にて一統用意第二柝にて本校生徒入場 着席第三柝にて雅楽始り諸賓入場着席県令公本校長の案 内にて入場着席一統立礼奏楽終る県令公告辞一統起立本 校長答辞一統起立生徒惣代答辞一統起立諸賓祝辞/畢(おは)りて 校長には式の畢はるを告げらる奏楽始まる一統立礼順次 【下段】 退場奏楽終はるかくて第四柝にて祝宴を開かれ第御柝に 退散ありしか/寔(まこと)に近来/稀(まれ)なる/盛式(せいしき)なりし則ち来賓には本 県令石黒君裁判所長中君始め大書記官収税長判事各郡長 諸課長県立学校長県会議員及び有志者等無慮三百人 我 旧藩主松平■公御代理席もあり 本社よりも山本は社務 多忙なりしにつき社員一名代理としてこの盛式を拝観せ り尤本校生徒へもそれ〳〵祝酒を分ち折詰を/配(くば)ばられい づれも/歓然(くわんぜん)として/退散(たひさん)したりと云へり今当日の/辞祝(しくし)を/左(さ) に/掲(かゝ)ぐへし