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七月廿日夜暫時一雨八月廿日夜雨計りにて長々
旱天炎熱難堪身の置き所なく殊に田畑も
非常之旱魃にて村落処々に用水端あり
市中諸井戸渇水志地口ゟ之浄水筋川にも
一滴の水を見す《割書:右に付別紙|由来を認》又橋南清水にも
減水して樋口上り取井戸之面々は非常之困難
せり然るに神宮寺町大岩の清水は湧出し減
する事なく幸に橋南之者は大岩清水の為に助り
しも過言にあらさるなり橋北も幸に足羽川の
中央の河原に忽然と清浄水を湧出せるを発
見し該水を以て橋北数千戸食用に供せし
なり餘りの旱魃に付足羽神社におゐて七月十五日
より一週間雨乞の祈祷霊験にや十九日ゟ曇り
廿日快雨車軸を流し皆々蘓【蘇】生之心地をな
せりと 然るに爰におかしき一話あり或村落に
一周間雨乞祈祷を請合て郷社の前へ席を
設け暑熱難堪に玉の汗を流し丹精を懲し
祈れとも寸毫も効なかりけれは神主気をいらち
て言ふ様仮令一周間に降らずば二周間三周
間いつ迄成共降る時節の来る迄祈り通しふら