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翻刻
照手座と称す十二月上旬舞台開其節大坂にて
日の出と称せし市川市十郎の座頭らにて来り
大当り其次古今無類と賞する尾上多見蔵
(音羽屋)一座来り其後実川八百蔵一座之興
行古今稀なる大当り成しが十七年都合に寄り
今の地へ移転せり
因に云右地所は元菅沼右近西横手西の馬場通り
表門続き塀の内薮の有し所也西の馬場気
色は初巻初巻に記せし故略す
一泰年座は元本多源四郎邸建家之侭買受け
修繕して常小屋とす其頃松本荒町にも
常小屋有し故中芝居と云へり