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コレクション: 松平文庫

温古集 五巻 - 翻刻

温古集 五巻 - ページ 83

ページ: 83

翻刻

見物も隠居婦女子之外禁制若し罷越候得は 家禄没収改易等之重き御所【処】分に相成候事 一勝見下川原之地先に当る小道具町川端市井氏  屋敷の言伝へに大騒動之節不時に追出し  の太鼓を打鳴し騒ヶ敷聞ゆる故優敷椽  側へ出しに川上より老若男女と群れ立倒るゝを  も不構我先と飛越へはね越へ逃走り  只事ならずと思ふ内血刀片手に生ま首提之  上下着之侍又紫縮緬長羽織之若衆  緋縮緬身内模様之上は着撫髪錦上着之  後室其外絡仕腰元女手に〳〵色ゝ携へつゝ  尻をつまげて渡り瀬ゟ木田堤へ逃行き去んに  初てさとる舞台の騒動追々聞こゆる  実説は妹背山狂言最中にて有しとなん 右下立矢ゟ浜町上川原へ移り数年来《割書:今和田や|の表手》 興行せし処度々の火災にて新築仮小屋等造作 せしに川添附き寄せ地取払之御趣法により 橋南堂の後口町表畑地新築《割書:今九十九|新地》然る処 十二年の秋楽屋ゟ出火焼失  十四年九月 元御舟町  新築町名照手町の故を以