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へくもあらす全く天地護国 神仏不思
儀之御霊告にて必当年は五穀豊作客
年以来之不景気を取直し可申時節至らんと
歓ひしが春来降勝之処間もなく四月四日
より三川初諸川洪水所々之橋落堤切れ所
等にて麦菜種畑作之諸色損害夥敷又
七月一日ゟ古今未曾有之洪水困難之模様は
別部に出す通りにて何れ悪作飢饉と覚悟し
一時米價沸騰収穫取入時節は拝置
指向き如何成事やらんと貧冨となく世上一統
案事乱しに次第に天気之順候無論之気色に
取直し水害を遁れし所々は極上無類之満作
所によりては数倍之収獲取入所あり又堤防之
切れ所彼先に向ひ砂利馳せ込み泥冠り等にて田
畑を荒せし村々も高地之持主により幸不幸
あり一旦水に浸りしも生気を取直し以前に
倍して残れる稲株も十分豊り又粟桼
大豆小豆蕎麦菜大根迄悉皆備作右水
害なくんば難有尽年なり是全前書に演る
神仏の霊告にてや有けん