Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 349 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 349 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

器材(きざい)の制作(せいさく)たる時移(ときうつ)れば方(はう)を円(えん)に 製(せい)して人挙(ひとこぞつ)て珎重(ちんちやう)する是(これ)流行(りうかう)と いふ況(いはんや)児女(ぢぢよ)の愛(あい)する所(ところ)櫛笄(くしかうがい)の形体(かたち)をや 故(ゆへ)に当時(たうじ)の制作(せいさく)にもとづいて画(ゑが)かば 亦(また)後世(こうせい)の変易(へんゑき)を患(うれ)ふ依(よつ)て形(かたち)の円方(えんほう) 大小(だいせう)に拘(かゝは)らず唯(たゞ)其画(そのぐわ)をなすの助(たすけ)たらん を要(よう)す今(いま)此冊子(このさうし)に画(ゑが)ける模様(もやう)櫛(くし)の形(かたち)に 余(あま)りたるは裏(うら)へ写(うつ)して裏画(うらゑ)となす草木(さうもく) 虫魚(ちうぎよ)は裏(うら)へ折(おり)かへして然(しか)り今世(こんせい)行(おこな)はるゝ 三日月形(みかづきがた)は棟尤(むねもつとも)せばし又(また)後世(こうせい)の流行(りうこう) にて棟(むね)の広(ひろ)き時(とき)は増補(ぞうほ)の労少(ろうすくな)しと せず且(かつ)其員(そのかず)に応(おう)じて筆画(ひつぐわ)の数(かず)を 減(げん)ずるは安(やす)く加(くわ)へんは難(かた)し故(ゆへ)に其傍(そのかたはら)に 添書(そへがき)す見(み)る人(ひと)心(こころ)を留(とゞめ)よ     前北斎改  葛飾為一誌